■はじめに
こんにちは、シュガーです。
先日、AWS認定ソリューションアーキテクト–アソシエイト(以下ASA)に合格しました。
業界未経験で4月に入社し、AWSはおろかITの基礎知識もほぼありませんでしたが、合格できて一安心しております。
ちなみに6月末に1度受けたのですが、1回目は64%で不合格でした。
リベンジとして7月に再挑戦し、74%で無事資格取得できましたので、これまでの勉強法を今回はご紹介したいと思います。
■試験勉強の前に
この記事をご覧になる方はすでにご存知かと思いますが、まずは試験概要から。
・ 試験時間 : 80分。
・ 問題数 : 60問
・ 解答方法 : 複数の選択肢の中から、択一もしくは複数選択。
・ 合格ライン : 非公開 ※66%前後が合格ラインと言われています。
出題分野と割合は以下のとおりです。
分野 割合
高可用性、コスト効率、対障害性、スケーラブルなシステムの設計 60%
実装/デプロイ 10%
データセキュリティ 20%
トラブルシューティング 10%
詳細は試験ガイドから確認できます。
また、ASAはAWSのサービスだけでなく、ITの基礎知識も必要になります。
特にネットワーク関連の知識が必要になります。
わからない用語があれば随時調べていきましょう。
体系的に学ぶために私は「基本情報技術者」の勉強もしてみました。
ご参考までに。
■参考にした資料
試験勉強するにあたり参考にした資料です。
・AWS クラウドサービス活用資料集AWSがオンラインセミナーを行った際の資料が載っています。
EC2、ELB、AutoScaling、EBS、S3、RDS、VPC、IAMあたりは必ず読んでおきましょう。
時間があればオンデマンドセミナーで見ることをおすすめします。
・合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイトASA認定試験、唯一の対策本です。(2017年7月現在)
他の方も書かれているように、この本一冊で合格は難しいですが、押さえるべきサービスのポイントをまとめてくれているので、勉強の指針になります。
・サンプル問題、模擬試験試験ガイドのページから、サンプル問題をダウンロードができます。
また模擬試験の申し込み(2000円/税抜)も出来ます。
試験のイメージを掴むためにも是非受けることをおすすめします。
特に模擬試験は、本試験と同様に分野ごとのスコアが返ってきます。
これにより自分がどの分野の知識が足りないのか知ることが出来ます。
■押さえるべきサービス
主要サービス概要はもちろん、他にどのポイントに押さえとくとよいかご紹介します。
・EC2ユーザーデータ、メタデータ
インスタンスストアとEBSの違い
オンデマンドインスタンス、リザーブドインスタンス等の料金の考え方
・ELBヘルスチェックの仕様
ELBによる可用性向上によるメリット
・AutoScaling3つの設定項目(Launch Configuration、Auto Scaling Group、Auto Scaling ポリシー)
AutoScalingの特徴2つ
・EBSスナップショットの特徴
EBS最適化インスタンス
・S3S3のアクセス制限の方法
整合性について
誤操作による上書きや削除をしてしまった場合の対策
・RDSMulti-AZについて
自動バックアップ
・VPCプライベートサブネット内のインスタンスがインターネット通信できるようにする設定
セキュリティーグループとネットワークACLの違い
・IAMIAMユーザ、IAMロール、IAMグループの違い
試験問題はこれらのサービスを理解して、お客様の要件を満たすためにはどうすればよいか
と問われる問題が多いので、概要だけの丸暗記だとなかなか厳しいです。ユースケースについても知っておくと良いでしょう。
また、類似となるサービスも調べておきましょう。
例えば、S3ならGlacier、RDSならDynamoDB、ElastiCache等です。
■1%でもスコアを上げるために
ここからは、1度試験に落ちた後、どうやって合格まで持っていったかをご紹介したいと思います。
まず、なんといっても資料を読む。とにかく読んで読んで読みまくります。
すると、あれ?こんなこともできるんだ、と意外と見落としがあることに気づきます。
次にAWSコンソールから実際に触ってみるのも良いです。
文章だけではイメージがつかみにくいサービスもあると思いますので、実際に構築や通信といったことをやってみることを勧めます。
もしわからなくても、どこを直せばよいか調べ、解決することで知識を身につけられます。
最後に模擬試験を受ける。
私は1回目を受験する際、模擬試験は受けずに試験に臨みました。
結果、問題の情報量の多さに惑わされ、うまくペース配分できず時間はかなりギリギリでした。
2回目を受験する際は、試験日の1週間前に模擬テストを受けました。
お陰で、問題に慣れるのはもちろん、苦手としている分野や、合格ラインに届いているか現状を把握でき、ポイントを絞って勉強に取り組めました。
■最後に
合格までに要した勉強時間はざっくりですが300~350時間ほどかと思います。
私の場合はITの基礎知識や、そもそもクラウドってどんなメリットがあるの?といったレベルからのスタートでしたので
そういった知識は十分という方であれば、もっと少なくすむと思います。
今回の記事が、これからASA資格取得を目指している方の少しでも助けになれば幸いです。
次回もお楽しみに!