はじめに
コスト最適化の柱は、パフォーマンス効率の柱と信頼性の柱との間で、トレードオフの関係にあります。
これは導入の稿でも触れたとおりです。
具体的には、下記のような問いを通して、各種要件の優先順位を決定していきます。
・市場投入までのスピードを重要視する?
・コスト最適化されたアーキテクチャを練るための時間を割ける?
・万が一を想定して多めにリソースを投資したほうが良い?
ホワイトペーパーでは、
・初期コスト最適化の方法
・継続的コスト最適化の方法
についてのガイダンスが提供されています。
設計原則とベストプラクティス
まず、設計原則と概要を見てみましょう。
次はベストプラクティスと、それに紐づくチェック項目。
最後に各ベストプラクティスの概要です。
候補サービス一覧
この柱のベースとなるサービスは、Cost Explorerです。
加えて、CloudWatchやTrusted Advisorで費用の経時変化を可視化し、各種コスト効率の高いマネージドサービスを利用します。パフォーマンス効率の柱と同様、最新情報のトラッキングが重要になっています。
一覧表にまとめてみましょう。
さいごに
Well-Architectedフレームワークのホワイトペーパーの概要、本稿まで6回に分けてご紹介しました。
このフレームワークは、クラウドに限らず、システム開発プロジェクトや組織運用などにも活用できる、きわめて汎用的な思考フレームだと思います。
どんな観点で全体を最適化するか、どこをゴールに設定し、どのようにカイゼンしていくか。悩んだ際はぜひご活用を!