本記事では、ジェネレーティブAI(生成系AI)を提供する「Amazon Bedrock」のFoundation Modelの一つである、Anthropic社が提供する「Claude」について、概要や特徴等をご紹介致します。
※Amazon Bedrockの概要はこちらから
※Foundation Modelは、大規模なデータセットを事前学習することで、さまざまなタスクやアプリケーションに対応できる柔軟性を持ったモデル。、自然言語処理(NLP)、画像認識、音声認識など、多くのドメインで応用が可能。
概要
Amazon Bedrockは、Amazon社が独自で開発したFM他、様々なスタートアップが開発したFMも利用できるサービスとなっています。
そのうちの一つのFM「Claude」は、元OpenAIの社員が設立したスタートアップAnthropic社が開発した自然言語で会話が可能な次世代AIアシスタントで有益かつ正直で無害なものを目指しています。
開発者はAPIを通じて、チャットインターフェイスを利用し、要約、検索、Q&A、文章作成、コーディングなど、多岐にわたるタスクをこなせるものとなっています。
すでに多くの企業に採用されており、Notionがリリースしたライティングアシスタント「Notion AI」にもClaudeが使われているとのことです
特徴
・ClaudeはChatGPT同様、違法または非倫理的な活動を教唆しない、あらゆる差別的な表現を避ける、といった訓練がされている
・「Constitutional AI(憲法AI)」と呼ばれる独自技術を採用しAIの振る舞いを人間が意図するものに近づけるよう開発されている
ユースケース
Claudeは既に様々な会社に提供されています
・Quora:PoeというAIチャットアプリを通じてユーザーにClaudeを提供
・Notion:NotionAIというコネクテッドAIアシスタントの開発に独自の創造的なライティングや要約能力を貢献
・DuckDuckGo:Wikipediaや関連ソースを利用して検索クエリに対する回答を生成する、DuckAssistという機能を提供
・RobinAI:法律業務のツールで契約書類のレビュー、顧客にとってよりフレンドリーで要件を満たす契約内容を提案するために活用
まとめ
前回の「Jurassic-2」に続き、Amazon Bedrockが提供するFoundation Modelも紹介させていただきました。
Claudeはgoogleも出資しているのでそれが、どう影響するかも気になるところです。
次回は別のFoundation Modelも紹介致します