こんにちは、たいしゅうです。
以前、EMRの課金体系について御紹介<前回記事:EMRの課金体系について気になってみたので調べてみました(http://recipe.kc-cloud.jp/archives/10132)>しましたが、今回は、EMRが実際にどんな環境でどのような目的で利用がされているのかをいくつかの事例をもとに紹介をしたいと思います。
ケース①
データベースだけでは、対応が難しい処理
AWSの事例でよく登場するクックパッド社は、EMRをMySQLと使い分けて、利用しているそうです。
クックパッドさんは、料理のレシピを気軽にアップロードができ、閲覧もできるサービスを提供しています。過去の検索データの分析を行うのに、EMRを利用しています。
例えば、
・週××日以上来ているUU数
・カテゴリ検索を使っているUU数
等のUU数を出すような処理、過去ログのデータ分析、時間のかかるバッチ処理
をEMRを通して、行なっているそうです。
これにより、環境構築の手間やパッチ処理の手間がなくなり、本質的な分析処理に集中ができるようになったとのことです。また、EMRは分析エンジニアでなくても簡単に利用ができるそうです。
ケース②
ソーシャルゲームのデータ分析
ソーシャルゲーム開発のサイバード社は、EMRを使ってユーザーの行動履歴などのアドホック分析とログイン頻度などのKPI情報をモニタリングできるモニタリングツールのデータ処理に活用されています。
ケース③
レコメンデーション機能の実装
人材紹介で有名なビズリーチ社でも、EMRが利用されています。
ビズリーチ社では、Amazonなどでよく見る「この商品を見た人はこちらもチェックしています」のように求人情報のレコメンデーションの機能をEMRで実装しました。
ビズリーチ社もEMRを利用することで、簡単に実装することができたとのことでした。
EMRの事例を紹介させていただきましたが、どの事例もEMRであれば複雑な分析処理も簡単に実装することができるということで、EMRを利用することで、これまで難しいとされていて、なかなか実装をすることができなかった分析環境を利用することができるサービスがEMRだということがわかりました。
今回はここまでになります。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。
次回もお楽しみに。
———————————
参考URL
クックパッドさん事例
http://www.slideshare.net/sasata299/emr-10600897サイバードさん事例
http://www.slideshare.net/yuichi_komatsu/aws-summit-2015tc07ビズリーチさん事例
http://www.slideshare.net/stakeuchi/emr-26774394