こんにちは!Rookieです。
今回もAmazon S3編です!前回のレシピでは、
「Amazon S3編~S3バケットをファイルシステムとしてマウントしてみよう!~」と題して、
S3バケットをファイルシステムとしてマウントする方法を記述したかと思います。
今回は、Amazon S3を「s3cmd」というツールを使って操作する方法をについてお話しますが、
その前にAmazon S3に関する情報をご紹介します!
これまでのAmazon S3編のレシピでも何度かご紹介しているかと思いますが、
ここ最近AWSの方で頻繁にAmazon S3の価格やリクエスト料金の値下げがおこなわれています。
先日も、Amazon S3価格の20%値下げが発表されるなど、AWSでは定期的に価格の改定がおこなわれ、常にサービスを利用しやすいように配慮されています。
今後もより利用しやすく、コスト削減が可能なサービスになっていくことが期待できますね!
さてここから本題に入りまして、今回はAmazon S3をs3cmdというツールで
操作してみたいと思います!
Amazon S3を利用する際は、AWS管理コンソールから操作することが多いと思いますが、
今回は管理コンソールではなく、「s3cmd」というツールを使ってAmazon S3を操作してみたいと
思います。
バックアップ処理など、スクリプト操作をおこないたい等の場合は、このs3cmdが便利です。
それでは実際に、作業をおこなっていきましょう!
1. まずは、s3cmdをインストールします。
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yum -y --enablerepo epel install s3cmd |
2. 次に、s3cmdを利用するために利用しているAWSアカウントのアクセスキーと
シークレットアクセスキーの入力をおこないます。
※なお、アクセスキーとシークレットアクセスキーの確認方法については前回のレシピ
『Amazon S3編~S3バケットをファイルシステムとしてマウントしてみよう!~』を
参照してください。
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$ s3cmd --configure Access Key: xxxx Secret Key: xxxx |
アクセスキーとシークレットキーを入力したら、
続けて以下の入力も求められます。
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Encryption password: ←転送時の暗号化のパスワード Path to GPG program [/usr/bin/gpg]: ←GPGプログラムへのパス Use HTTPS protocol [No]: ←転送にHTTPSを使用するか HTTP proxy server name: ←プロキシサーバを利用する場合はサーバ名 |
これらは何も入力をせずに「Enter」で大丈夫です。
最後に接続テストを行うかどうかと設定を保存するかどうかを聞かれるので、
行う場合は「y」、行わない場合は「n」を入力します。
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Test access with supplied credentials? [Y/n] y Save settings? [y/N] y |
これで、インストールと設定は完了です!
では実際に、コマンドラインで操作してみます。
3. 試しに、S3バケット一覧を表示してみます。
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$s3cmd ls 2013-03-16 04:13 s3://kaji.aws-demo.net |
4. リージョンを指定して、S3バケットを作成してみます。
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$s3cmd mb --bucket-location=ap-northeast-1 s3://kajitest Bucket 's3://kajitest/' created |
※「ap-northeast-1」と「kajitest」の部分は、任意のリージョンとバケット名になります。
5. S3バケットに、ファイルをアップロードしてみます。
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$ s3cmd put -r /path/to/files s3://kajitest |
※「/path/to/files」と「kajitest」の部分は、アップロードするファイルの場所と任意のバケット名になります。
また、オプションコマンドを使用して以下のように入力すると、ファイルのアップロードと同時にWeb公開となります。
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s3cmd put --acl-public -r /path/to/files s3://kajitest |
※「/path/to/files」と「kajitest」の部分は、アップロードするファイルの場所と任意のバケット名になります。
6. 最後にS3バケットの使用量を確認してみましょう。
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s3cmd du s3://kajitest |
※「kajitest」の部分は、任意のバケット名になります。
これで、全ての作業が完了です!
いかがでしたでしょうか?
上記にご紹介したツールを利用しても、Amazon S3の操作は上記のように簡単におこなうことができます。また、Amazon S3だけでなくその他のAWSでもこのようなツールが用意されていますので是非、1度、確認してみてください!
次回からは「Amazon Glacier編」ということで、まずはAmazon Glacierの基本的な使い方についてお話したいと思いますので、お楽しみに!
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