こんにちは!Rookieです。
前回のレシピに引き続き、今回もAmazon EC2編です!
前回は『Amazon EC2インスタンスをAWS Marketplaceで立ちあげてみよう!~CentOS編~』と題して、CentOSでのEC2インスタンスの起動方法について記述しました。
今回のレシピでは『Amazon EC2編~ELBでAuto Scalingをしてみよう!』ということで、3回にわたってEC2インスタンスのAuto Scaling設定方法についてお話したいと思います。
今回のパート①ではまず、Auto Scalingの概要について簡単に説明していきます。
今回おこなうAuto Scalingの全体の構成イメージは以下になります。
図にあるように、以下のような流れになりELB、CloudWatch、Auto Scalingは密接に関係しています。
① CloudWatchでの監視
② 設定条件に応じてCloudWatchより、アラームが起動
③ CloudWatchより、Auto Scalingに通知
④ Auto ScalingによってAMIより、サーバが起動
では順番にELB、Auto Scaling、CloudWatchについて簡単にお話します。
■ ELB(Elastic Load Balancing)とは?
ロードバランサのクラウドサービスです。
ELBには、以下のような特徴があります。
① サーバの負荷分散が可能
② ELB自体がトラフィックに応じてキャパシティを増減するので、スケーラブルな対応が可能
③ 異なるデータセンターをまたいでトラフィックを分散することが可能
④ サーバのヘルスチェックが可能
⑤ 安価な従量課金で利用可能
※ ELBの詳細、基本設定については以前のレシピ『Amaon EC2~ELB設定編~』も参照してください。
なお、今回のレシピの主となるAuto Scalingについても簡単に記述しておきます。
■ Auto Scaling(オートスケーリング)とは?
定義しておいた設定に合わせて、EC2インスタンスの台数の増減をおこなうことができる設定システムです。
主に、サーバに対するアクセスのピーク対応時などに利用されます。
なお、Auto Scalingには下記のようなメリットがあります。
○ サーバを負荷に合わせて柔軟に増減できるので、コストの効率化が可能
○ サーバの運用を簡易化、自動化できる
また、その他Auto Scalingの特徴は以下のようになります。
① ELBの配下にて、EC2インスタンスを増減させることができる
② SNSを利用してアクション実行時に、通知をおこなうことができる
③ EC2インスタンスのヘルスチェックが可能
④ Auto Scalingの設定そのものは無料
※ただ現時点で、Auto Scalingの設定はAWS管理コンソールからおこなうことができないのでコマンドラインツール、もしくはAPIツールで設定をおこなう必要があります。
最後に、CloudWatchについてです。
■ CloudWatchとは?
AWSのリソースをモニタリングするためのWebサービスです。
CloudWatchには以下のような特徴があります。
① EC2、EBS、ELB、RDS、SNS、SQS、ElastiCache、DynamoDB、EMR、StorageGatewayのモニタリングが可能
② カスタムメトリクスでユーザが任意のデータを保存、可視化することができる
③ カスタムメトリクスをベースにアラーム設定も可能
※ なお、CloudWatchに関する詳細については以前のレシピ『Amazon EC2編~EC2インスタンスを監視するには~』を参照してください。
いかがでしたでしょうか?
Auto ScalingおよびELB、CloudWatchの概要についてはお分かり頂けたかと思います。
次回は『Amazon EC2編~ELBでAuto Scalingをしてみよう!パート②~』と題して、Auto ScalingをおこなうためのAPIツールのセットアップをおこなっていきますので、お楽しみに!