はじめに
本記事は、株式会社ナレッジコミュニケーションが運営するチャットボット と AIエージェント Advent Calendar 2025 23日目の記事です。
フォーマット作業における課題
以下のような業務に、心当たりはないでしょうか。
- 所定のフォーマットに沿って記入する業務がある
- 資料や情報が散在し、整理に時間がかかる
- 担当引き継ぎ後、更新作業に手が付けられない
例:
- 議事録のフォーマット化
- 顧客情報フォーマットの更新
- イベント後レポートの作成
これらは、「考える作業」よりも「情報を整理して型に当てはめる作業」であることが多く、心理的ハードルも高めです。
解決策:生成AI × ナレコムAI Agent Studio
ナレコムAI Agent Studio は、ノーコードで業務フローを設計・実行できる AI エージェント構築プラットフォームです。

本記事では、同ツールを活用し、フォーマット記入を効率化する仕組みを解説します。
基本的な構成要素
- 材料(インプット)
- 型(フォーマット)
- 実行ルール(仕様)
これらを整理したうえで、エージェントを設計することが重要です。
フォーマット記入に必要なもの
1. 空のフォーマット
- 既存のフォーマット、もしくは生成AIで生成したテンプレート
- 例:顧客情報Excel、レポート記載項目一覧
2. 未整理の情報
- IR資料(PDF)
- メール、議事録、手書きメモ
これらを前提に、AIエージェントに作業を任せます。
ユースケース:顧客情報フォーマットの更新
課題
- 情報源:資料が複数に分散
- 作業:更新箇所の特定が困難
- 心理的障壁:着手コストが高い
解決方針
以下の仕様を設けて自動化しました:
- IR資料(PDF)をそのまま入力可能
- 既存フォーマットとの差分のみ更新
- 変更点を明確に出力
ワークフロー設計と役割分担
| 役割 | 担当 |
|---|---|
| 情報整理 | ChatGPT など生成AI |
| 実行・自動化 | ナレコムAI Agent Studio |
実行フロー
- インプット受領
- 情報抽出と構造化
- 差分検出
- アウトプット生成
プロンプト設計の重要性
ナレコムAI Agent Studio にて設定するプロンプトについては、事前にChatGPTを使ってドラフトを作る必要があります。
事前整理プロンプト例
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以下の情報を使い、顧客情報フォーマットを更新するプロンプトのドラフト作成をお願いします。: - IR資料(PDF)から最新情報を抽出 - 既存フォーマットと比較し、変更箇所のみ更新 - 更新前後の差分を一覧で出力 |
出力結果
顧客情報フォーマットの結果の一部を共有いたします。
元々空白でしたが、フォーマットに基づいて内容を埋めた状態で出力されました。
得られた効果
- 顧客情報に関連するIR資料やメモが未整理の状態から半日以上かかるのが30分以内にフォーマット更新が完了
- 情報収集→整理→転記→差分確認をエージェント化し、属人性を排除
これにより、誰でも短時間で更新可能な仕組みが構築されました。
このように「思考整理は生成AIで事前に、実行はナレコムAI Agent Studioで」という分担がカギです。
ナレコムAI Agent Studioを使うメリット
-
作業効率
- 着手ハードルが下がる
- 整理・転記・差分確認を自動化
-
品質と再現性
- 作業の属人化を防止
- 誰が使っても一定品質を担保
-
チーム展開
- 一人が作成 → 全員で再利用
- 教育・引き継ぎコスト削減
他業務への展開例
この方法は、他の「決まった形式に情報をまとめる」業務にも応用できます。たとえば
- 提案書の章構成をテンプレートに沿って自動生成
- イベントレポートを決まった書式で整理・出力
- 毎月の報告書を前月版と比較し、変更箇所だけを反映
どの例も「フォーマットが決まっているが、材料はバラバラ」という特徴が共通しています。
まとめ
- フォーマットは事前に生成AIで作れる
- プロンプトも整理してから投入する
- ナレコムAI Agent Studioは実行エンジンとして使う
- 個人が作り、チームで再利用できる
ナレコムAI Agent Studioは、業務フローの標準化と再現性を支えるプラットフォームです。
おわりに
「このやり方なら業務に使えそう」と感じた方は、ぜひ以下のページをご覧ください。

