Amazon WorkSpacesがもたらす事

本日はJAWS-UG Advent Calendar 2013 on Zusaarの12月11日の記事として、
re:invent 2013に参加した中で特に興味を惹いたWorkSpacesについて書きます。

The world is a different place.

The world is a different place.

re:InventのkeynoteでAndy Jassy(AWSのシニアバイスプレジデント)が
”The world is a different place(世界は変わってきている)”
と話していた事が印象的でした。

正に、その世の中を変えるサービスの1つがWorkSpacesだと感じました。

 

WorkSpacesのすごい3つの点

■ 月額$35~利用できる
■ データはS3に保管される
■ PCoIPを使って低帯域でもストレス無く利用できる

 

1. 月額$35~利用できる。

自社で仮想デスクトップ環境を構築するにはハイスペックなサーバ仮想デスクトップの技術を持ったエンジニア高いライセンス費用が必要となります。
AWSブログでも1,000ユーザーで試算した場合に、AWS $43,333 vs オンプレ $106,356くらい差がつくとしておりました。
この差はユーザー数が少ないほど大きくなり、従来の1/2~1/3くらいになると思われます。
(AWS以外の)DaaSを利用することも可能ですが、OSが入っていないケースが多く、高いライセンス費用を払ってOSを持ち込む必要があります。
コストが理由で、仮想デスクトップに興味がありながら踏み切れない数多くのユーザーにとってこのコストは非常に魅力的です。

圧倒的なコストパフォーマンス

 

2. データはS3に保存される

PCの中でよく壊れるパーツとしては電源・HDDが圧倒的に多いですが、WorkSpacesはデータの保存先がデータ堅牢性99.999999999%のS3になります。
わざわざユーザーや情報システム部がデータの保存に多くの工数高価なシステムを入れなくても、S3の超高い安全性のメリットを受けることが出来ます。
もちろん、電源についてもAWS内部で管理されているのでユーザーが意識することはありませんし、古くなってきて老朽化によるパフォーマンスの低下もありません。

WorkSpacesのデータ安全性

 

3. PCoIPを使って低帯域でもストレス無く利用できる

「PCoIPを使って低帯域でもストレス無く利用できる」からなんなの?と思われると思います。
弊社のユーザーでも社内のシステムをAWSに移行していく中で、自社とAWS間の回線が問題となる場合が多いです。
DirectConnectを利用しているユーザーも多いですが、コストも高く、移行した台数が増えるほど回線を圧迫して、更に拡張を検討する必要があります。
WorkSpacesを利用することで、サーバ⇔クライアント間の通信はAWSの潤沢なネットワークを利用し、その画面情報だけ低帯域でも利用可能なPCoIPを使って転送されるので回線を圧迫すること無く使えます。
ユーザーからはもちろんですが、開発者はWorkSpacesを通してAWSの潤沢なサーバリソース・ネットワークを使って、どこからでも構築・運用することが出来ます。
大量のデータ転送や大規模な解析などを回線やリソースに囚われること無く実施することが出来る、開発者にとっては夢の様な環境ですね。

WorkSpacesがもたらす事

WorkSpacesがもたらすものとして、社内で手間がかかっていたサーバやPCの管理を自社で管理する必要がなくなるだけでなく、Amazonの開発者と同じレベルで潤沢なリソースを使って社内のインフラを運用することが出来るのです。

しかも従来の半額以下という破壊的な金額で。本当にワクワクする話ですね!

WorkSpacesがリリースされる日を熱望しています!

明日のJAWS-UG Advent Calendar 2013 on ZusaarはTomoya Ishidaさんです。

この記事を書いた人

aws-recipe-user