こんにちは!HALです。
今年11月に開催された、AWS re:Inventで発表された仮想デスクトップサービス「AmazonWorkSpaces」
は、かなり衝撃が走ったかと思います。
今回は、AmazonWorkSpacesリリース前に知っておきたいことシリーズとして、VDIのライセンスについて書きます。
そもそもデスクトップの仮想化ってどんな方法があるの?
デスクトップの仮想化には以下の2通りの方法があります。
(1) VDI(Virtual Desktop Infrastructure)方式
サーバ上にクライアントの数分だけ、仮想マシンを用意する方式です。
クライアントは自分に割り当てられたサーバ上の仮想マシンにアクセスします。
VDI方式の主な製品は以下になります。
● Microsoft VDI
● Citrix XenDesktop
● VMware View
(2)SBC(Server Based Computing)方式
サーバのデスクトップ上の仮想マシンを複数のユーザーで共有する方式です。
複数のユーザーでセッション単位でアクセスします。
SBC方式の主な製品は以下になります。
● Microsoft RDS
● Citrix XenApp
VDIにおけるライセンス形態
Microsoft VDI方式で仮想デスクトップを実現するにあたり、どのようなライセンスが必要になるのでしょうか。
[1]Windows Server 2008 CAL
既存で所有している場合は不要
※Windows Server CALとは、ユーザーや PC などの各種デバイスがサーバにアクセスするための権利のことをいいます。
[2]VDI ブローカーライセンス
● Microsoft VDI Suite or VMware View or Citrix XenDesktop
● Microsoft SQL Server + SQL-CAL
[3]VDI 仮想 PC ゲストライセンス(Windows 7 など)
● Windows SA or Windows VDA or Windows Intune
VDI仮想PCゲストライセンスについて
VDI仮想PCゲストライセンスについては以下となります。
[1]Windows SA (Software Assurance)
接続する端末が、Windows SA の対象となるWindows PC であれば、その端末にWindows SA をアタッチすることで、VDIのクライアントとして使用可能です。
[2]VDA (Virtual Desktop Access)
接続する端末が、非Windows 端末(シンクライアント端末、タブレットデバイス、スマートフォンなど)の場合、Windows SA をアタッチすることができないため、VDAを購入することでVDIのクライアントとして使用可能です。
このライセンスは、Windows SA の対象となる Windows PC にアタッチすることも可能です。
[3]Windows Intune
マイクロソフトが提供するクラウド・ベースのクライアントPC管理サービス「Windows Intune」
SBC方式におけるライセンス形態
接続するデバイスまたはユーザー単位で、Windows Server Remote Desktop Services Client Access License (RDS CAL)が必要となります。
VDI方式 | SBC方式 | |
---|---|---|
特徴 | 1つのOSを一人のユーザーで利用 | 一つのOSを複数ユーザーで利用 |
きめ細かいセキュリティ設定、統合管理 等 | ライトユース向け 等 | |
主な製品 |
・Microsoft VDI ・Citrix XenDesktop ・VMware View |
・Microsoft RDS ・Citrix XenApp |
必要ライセンス |
Windows Server 2008 CAL (既存で所有している場合は不要) |
Windows Server Remote Desktop Services Client Access License (RDS CAL) |
VDI ブローカーライセンス | Windows Server OS ライセンス | |
VDI 仮想 PC ゲストライセンス (Windows SA or Windows VDA が必要) |
参考にさせていただいたサイト
以下のサイトを参考にさせていただきました。
http://d.hatena.ne.jp/ogawad/
いかがでしたでしょうか?
次回は気になるライセンスコストについて記事にしたいと思います。
お楽しみに!