Marketplace for machine learning 調べてみた

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する Amazon AI by ナレコム Advent Calendar 2018 の7日目の記事になります。

Marketplace for machine learning とは?

AWSの提供する機械学習プラットフォームであるAmazon SageMakerで利用できる製品をMarketplaceから購入することが可能になりました。
製品にはアルゴリズムと学習済みのモデルの2種類があります。

SageMakerではよく使われる機械学習のアルゴリズムはプリインストールされており、また独自のアルゴリズムやモデルを持ち込むことも可能です。
その一方で世間的に解決されている問題に対する既にあるアルゴリズムやモデルを独自のものとして開発・再現するために多くの時間が必要でした。

Marketplaceから製品を購入することでSageMakerからアルゴリズム、学習済みのモデルを直接デプロイすることができます。

リージョンにより多少異なりますが、アルゴリズムの製品が59個、学習済みモデルの製品が153個提供されていました。
(※2018年12月5日現在)

AWS Marketplaceで確認

実際にAWS Marketplace にアクセスし実際に製品を見てみます。

Delivery MethodsからAmazon SageMakerを選択しView resultで該当の製品を表示します。

212個の製品が表示されました。

学習済みモデルを見てみましょう。
リージョンと学習済みモデルで絞り込んでいきます。
左ペインのフィルターで「Model Package」とリージョンを選択します。
今回リージョンはバージニア北部(US East)を選択しました。

画像内のオブジェクトの検出や動画内の有名人の検出、病歴から心不全に陥るリスクのスコアリングなど学習済みモデルの製品がリストアップされました。
その中でも無償で提供されているもの、無料体験版と時間課金となるものがあります。
無料体験版は製品によって試用期間が異なり、試用期間を過ぎると自動的に時間課金の製品に切り替わるので注意が必要です。

製品名をクリックし製品の詳細ページにて試用期間、料金が確認できます。
このモデルでは試用期間は1日でそれ以降課金が発生することが分かります。
実際にデプロイすると製品の料金に加え、インスタンスの料金が発生するのはAMIなどと同様です。

製品の購入

「Continue to Subscribe」から購入に進み、購入が完了するとSageMakerのコンソールにて確認することができるようになります。
今回はAWSから無料で提供されているオブジェクト検出モデルを購入してみます。

画面移行後AMIなどと同様に利用規約を読み「Accept Offer」をクリックすることで購入完了です。

SageMaker側で確認してみます。
モデルパッケージから「AWS Marketplace のサブスクリプション」を選択すると購入済みのモデルが表示されます。
この画面からSagemakerで独自のモデルと同じようにモデル、エンドポイントのデプロイが可能です。

アルゴリズムに関しても同様にアルゴリズムの「AWS Marketplace のサブスクリプション」を選択することで購入済みのアルゴリズムが表示され、トレーニングジョブ、チューニングジョブの作成ができます。

まとめ

モデルやアルゴリズムがMarketplaceで購入しSageMakerで使えるようになりました。
学習済みモデルを利用することでアルゴリズムの知識がなくとも機械学習を取り入れることができ、トレーニングにかかるコストも大幅に削減することが可能です。
また、独自のモデルを作成する際にもMarketplace製品を用いることで複雑なアルゴリズムを自分の手で作成する必要なくトレーニング、チューニングが可能になりました。

購入できる製品が日毎増えていくとのアナウンスもあるため今後も目が離せません。

この記事を書いた人

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