「Amazon EC2の立ち上げ後に設定すること!」をお話する前に、少しだけ新しいインスタンスをご紹介します!!
以前の記事で新たに追加されるAmazon EC2のインスタンスファミリーを紹介したかと思いますが、もうひとつ新しいインスタンスがあります。
それは、「ハイストレージインスタンス」というインスタンスです。
「ハイストレージインスタンス」では、最大秒間2.4GBのI/O性能を出せる24個のハードディスクドライブで構成された48TBのインスタンスストレージを提供します。
インスタンスごとに大容量のダイレクトアタッチトストレージを持ち、AWSのログ処理やデータウェアハウジングのようなデータ集中型のアプリケーション、大量のデータセットの処理と分析するための並列ファイルシステムに最適なインスタンスとなっています。
こちらは、以前の記事で紹介した新しいインスタンスと同じく、現在は米国東部リージョンのみ利用可能ですが、今後数か月の間に他のAWSリージョンでも利用できる予定です。
ハイストレージインスタンスは、最も要求が厳しいアプリケーションの性能と効率性を高めるように設計され、ペタバイト級のデータウェアハウジングサービスになるので、大容量データ処理をおこなう方には注目のインスタンスだと思います。
さて、ここからは本題の「Amazon EC2の立ちあげ後に設定すること!」という設定について、ご説明します。
※なお、下記の設定は以前のレシピ「Amazon EC2インスタンスにPuTTYで接続!」で紹介した方法で対象のインスタンスにログインして設定をおこなってください。
よく使うものを入れよう!
Amazon Linuxはできるだけ軽量かつ、シンプルに設計されており不必要なアプリケーションや、サービスはまったく入っていないため安全性は高いのですが同時に、よく使用するものも入っていなくて戸惑うこともあります。
その為、必要なパッケージは独自にインストールする必要があるので下記のように、いくつかインストールすることをオススメします。
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#yum -y install gcc gcc-c++ make |
→gcc/gcc-c++ は、OSで使用するソフトウェアを「rpm」などのインストールコマンドでインストールせず、ソースコードをコンパイルしてインストールするためのコンパイラになります。
コマンド投入( yum -y install gcc gcc-c++ make )
タイムゾーンの設定をしよう!
EC2は、立ち上げた時点ではEDT(Eastern Daylight Saving Time: 米国東部夏時間)となっているので変更します。
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# date Web Jun 19 04:47:06 UTC 2013 # cp /usr/share/zoneinfo/Japan /etc/localtime cp: overwrite `/etc/localtime'?y # date Web Jun 19 13:48:45 JST 2013 ← 日本の時間に変更されていればOK |
多くのミドルウェアはOSのタイムゾーンを利用しているのでそのままもしくは、再起動をすることで反映されますが一部PHPのようにタイムゾーンを設定ファイルに書き込む必要があります。
PHPについては下記の様に設定します。(というか、設定がないとエラーが沢山でるので必ず設定しましょう。)
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# vi /etc/php.ini [Date] ; Defines the default timezone used by the date functions date.timezone = Asia/Tokyo # /etc/rc.d/init.d/httpd restart |
コマンド投入( /etc/rc.d/init.d/httpd restart )
いかがでしたでしょうか?
「Amazon EC2の立ちあげ後に設定すること!」の基本事項は以上です。
他にも様々パッケージはありますので、必要に応じて、使用するインスタンスにパッケージをインストールしましょう!
次回も引き続き、「Amazon EC2の立ちあげ後に設定すること!パート②~EIP編~」と題して、Amazon EC2立ちあげ後に設定する必要のあるEIPについて記述していきますのでお楽しみに!