はじめに
この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する クラウド AI by ナレコム Advent Calendar 2023 の24日目にあたる記事になります!
AWS re:Invent 2023における生成AIサービスのアップデートの一覧を紹介致します。この記事では、初心者エンジニアや非エンジニア層を対象としており、各サービスの概要やユースケースをに焦点を当て、これらのサービスが私たちの業務や生活にどのように影響を与えるか、考えていきたいと思います。(その1はこちら)
AWS re:Invent 2023で発表された生成AIサービスのアップデート一覧
- Amazon Bedrockのファインチューニング機能
- Knowledge base for Amazon Bedrock
- Continued pre-training in Amazon Bedrock
- Agents for Amazon Bedrock
- Guardrails for Amazon Bedrock
- Anthropic Claude 2.1
- Meta Llama 2 70B
- Amazon Titan Image Generator/Amazon Titan Text Express
- Amazon Q
Amazon Q in Amazon QuickSight
Amazon Q in Amazon Connect
Amazon Q in AWS Supply Chain - AWS Generative AI Innovation Center
(※Guardrails for Amazon Bedrock まではその1をご覧ください。)
Anthropic Claude 2.1
Claude 2.1はAnthropicの最新モデルです。Claude 2.0 の倍の200,000トークンのコンテキストウィンドウを備え、長い文書の処理の精度が向上されてます。幻覚率の低下、システムプロンプト、および関数呼び出しとワークフローオーケストレーションのためのベータツールが提供されてます。
※ユースケース※
・製品ガイド、技術文書、財務または法的声明などの長い文書の要約、Q&Aの実行、傾向の予測、複数の文書の比較と対比。
企業のAIアプリケーション開発: より正確で信頼性の高いAIシステムを使用した、ミッションクリティカルなアプリケーションの構築。
Meta Llama 2 70B
Bedrockで利用可能なMetaの次世代の言語モデルです。Llama 2は、オンラインの公開データソースから2兆トークンに基づいて事前トレーニングされ、1,000時間以上のレッドチーミングとアノテーション作業を経て、安全性が確保されています。このモデルは、対話ユースケースに最適化されたファインチューニングが実施されてます。
※ユースケース※
・言語モデリング、テキスト生成、対話システムなどのテキスト生成タスクを主としたアプリケーション
・複数の言語間での言語翻訳
Amazon Titan Image Generator/Amazon Titan Text Express
Amazon Titan Image Generatorは、テキストに基づいて新しい画像を生成できます。また、既存の画像をカスタマイズする機能を持ち、画像とテキストで、テキストに基づいた画像に編集できます。
Amazon Titan Text Expressは、最大 8,000 トークンであり、自由形式のテキスト生成や会話型チャットなどの高度で一般的な言語タスクに幅広く適してます。
※ユースケース※
・広告・eコマース分野での商品やサービスの広告用画像の作成。
・スタジオ品質のリアルな画像を生成し、エンターテイメントやメディアに活用
Amazon Q
Amazon Qは、自然言語で応答し、特定のビジネスニーズに合わせてカスタマイズできるAIチャットアシスタントです。40以上のコネクタを使用して企業のデータと連携が簡単に実現できるようになってます。
※ユースケース※
・ビジネス文書の作成や要約、サポートチケットの入力、企業ポリシーに関する質問への回答など、従業員の日常業務を支援することを目的とされています。
Amazon Q in Amazon QuickSight
従来から提供されていた、QuickSight Qとは別のサービスとなり、QuickSight Qに「データストーリー生成機能」と「エグゼクティブサマリー生成機能」といった生成AI機能が追加されたものになります。
※ユースケース※
・エグゼクティブサマリーを生成し、ダッシュボードの重要な情報を一目で確認し、ビジネスユーザーの時間節約。
・売上動向を利用して、収益を増やす機会を発見するマーケティング戦略を策定するなどのビジネス上の意思決定をサポート
Amazon Q in Amazon Connect
従来から提供されていたAmazon Wisdomの拡張版であり、コンタクトセンターを支援するジェネレーティブAIアシスタントです。この機能は、エージェントが顧客からの問い合わせや質問に対して、迅速に応答するのを支援するために、製品ガイド等の情報から、回答の提案や、推奨されるアクション、および関連する記事へのリンク等が提供される機能となっています。
※ユースケース※
・コールセンターのエージェントが実行する必要がある次のステップなどの詳細情報をエージェントに提供し、コンタクトセンターでの顧客サポート向上
Amazon Q in AWS Supply Chain
ビジネス向けのアプリケーション用に設計されたジェネレーティブAIを駆使したアシスタントです。サプライチェーンにおける「何を?」「なぜ?」「もし~だったら?」といった質問に対してインテリジェントな回答を提供し、意思決定の支援を実現致します。
※ユースケース※
・過去と比較して、注文が増加した理由やリードタイムと注文数の相関等の分析や改善への洞察
AWS Generative AI Innovation Center
世界中のお客様とAWSのAIと機械学習分野のエキスパートをつなぎ、お客様による生成系 AI を活用した新製品・サービスやプロセスの構想から設計・立ち上げを支援する新しいプログラムで、企業がアイデアをすばやく効果的に実現できるよう支援するものとなってます。
※ユースケース※
・ヘルスケアとライフサイエンスの分野などでの、ジェネレーティブAIを活用して、薬物研究と発見を加速する方法を模索
・製造業における、産業デザインとプロセスを再考するための支援
まとめ
いかがでしたか。Amazon Bedrockの機能リリースが多く、AmazonQは、ユースケースや業界業種毎にすぐに利用できるサービスのアップデートが今後もどんどん増えそうですね。
いち早く利用して、どのサービスが自社にマッチするかどうか試したほうがよさそうです。是非お試しください。
またナレッジコミュニケーションでは「Musubite」というエンジニア同士のカジュアルトークサービスを利用しています!この記事にあるような生成 AI 技術を使ったプロジェクトに携わるメンバーと直接話せるサービスですので興味がある方は是非利用を検討してください!