AWS re:Invent 2024 Amazon Qの新発表まとめ

はじめに

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する クラウド AI by ナレコム Advent Calendar 2024 の6日目にあたる記事になります!

この記事では先日ラスベガスで行われた AWS re:Invent 2024 で発表された多くのサービスの中からAmazon Qのアップデートに焦点をあてて紹介していきたいと思います!

おさらい

Amazon QはAWSで利用できる生成AIアシスタントサービスです、
コードの作成、レビュー、最適化など、ソフトウェア開発プロセスを効率化するために設計されたAIツールを提供します。

Amazon QにはBusinessとDeveloperがあり、それぞれ想定利用者で使い分けます。

参考:公式サイト
https://aws.amazon.com/jp/q/

Amazon Qアップデートまとめ

さて本題に入っていきます。

・Amazon Q Developer で自動ユニットテスト生成機能の発表
Amazon Q Developerで、単体テストの自動生成を可能にする新エージェントの一般提供を開始しました。このエージェントは、シンプルなプロンプト「/test」で起動でき、プロジェクトの知識を活用して自動的にテストを生成・追加します。これにより、コード品質を迅速に向上させることが可能になります。
Amazon Q Developer が利用可能なすべての AWS リージョンでVSCodeおよびIDE内で一般提供されます。

・Amazon Q Developer、ソースコード内の自動ドキュメント生成機能を提供開始
Amazon Q Developerで、コード内のドキュメントを自動生成する新機能が発表されました。この機能により、リポジトリ内でREADMEファイルやデータフロー図を作成できるようになります。
※Amazon Q Developer が利用可能なすべての AWS リージョンで利用可能

・GitLab Duo with Amazon Q(プレビュー版)を発表
GitLabとAmazon Qを統合した新機能「GitLab Duo with Amazon Q」のプレビュー版が発表されました。
この機能は、GitLabのエンタープライズDevSecOpsプラットフォームに、Amazon Qの高度なエージェント機能を組み込み、ソフトウェア開発やワークロード変革をシームレスにサポートします。

・Amazon Q Developerで運用調査機能を追加(プレビュー版)
新たにAWS環境内での運用調査機能を追加しました。この機能により、異常検知から問題解決までの運用プロセスを短時間で効率化できます。

・Amazon Q Developerで.NETsupportを追加(プレビュー版)
Amazon Q Developerに新たな生成AIによる変換機能を追加し、.NET Frameworkアプリケーションをクロスプラットフォーム対応の.NETに移行するプロセスを効率化しました。この機能により、Windows上の.NETアプリケーションをLinux対応にモダナイズする時間を最大4倍短縮し、ライセンスコストを最大40%削減可能です。

・Amazon Q DeveloperでVMwareワークロード向け変換機能を提供開始(プレビュー版)
.NET、メインフレーム、VMwareワークロード向けの新しい変換機能をAmazon Q Developerに追加し、プレビュー版として公開しました。この機能は、Webベースの統合的なコラボレーション環境で、生成AIエージェントを活用してエンタープライズの大規模なワークロード移行を支援します。

・メインフレームモダナイゼーションのためのAmazon Q Developerの変換機能のリリース
AWSは、Amazon Q Developerにおいて、.NET、メインフレーム、VMwareワークロード向けの新しい変換機能のプレビュー版を発表しました。
この機能は、エンタープライズの大規模なワークロード移行を加速し、アプリケーションのモダナイズを効率化します。

・Amazon Q BusinessでAmazon Q indexとの統合によりISVによる生成AI体験の強化を支援
この発表でISVはAmazon Q indexと統合することで、APIを通じて複数のソースからデータを取得、Amazon Qの組み込みアシスタントのデザインをカスタマイズできるようになりました。

・Amazon Q Businessで新しいワークフロー自動化機能と50以上のアクション統合を発表
AI駆動のワークフロー自動化機能として複雑な業務プロセスの自動化を簡素化し、従来は数ヶ月かかる作業を短縮。
ユーザーが自然言語でワークフローを記述、標準作業手順(SOP)をアップロード、または作業過程を録画することで、Amazon Q Businessが自動的に詳細なワークフロー計画を数分で作成可能に。
また50以上のアクション統合し異なるビジネスアプリケーションとシームレスに統合され業務効率化。

・Amazon Q Businessでデータベースおよびデータウェアハウスからのインサイト提供機能を発表(プレビュー
AWSは、Amazon Q BusinessとAmazon QuickSightの統合を発表し、構造化データ(データベース、データウェアハウス)と非構造化データ(文書、wiki、メール)を単一のアプリケーションで統合的に活用できる新機能が利用可能に。

・Amazon Q in QuickSight、構造化データと非構造化データからのインサイト統合機能を提供
Amazon Q in QuickSightで、Amazon Q Businessとの統合を通じて、構造化データと非構造化データから得られる統合インサイトを提供する新機能が一般提供されました。
これにより、従来のBIデータソース(データベース、データレイク、データウェアハウス)に加え、文書ライブラリやウェブページ、画像などの非構造化データから得られるコンテキスト情報を活用することが可能になります。

・Amazon Q Businessでブラウザ拡張機能と統合で生産性向上
Amazon Q Businessで、新しい機能を発表し、ユーザーが人気のあるウェブブラウザや生産性ツール内でシームレスにアシスタントにアクセスできるようになりました。これにより、アプリケーションを切り替えることなく、効率よく作業を進めることができます。

・Amazon Q Businessで文書内のビジュアル要素から洞察抽出するサポート機能を追加
Amazon Q Businessは、企業システム内のデータを基に質問に答え、要約を提供し、コンテンツを生成するAIアシスタントです。この度、文書内の視覚要素(図表、インフォグラフィック、グラフ、画像など)から洞察を抽出する新機能が追加されました。

情報はすべて2024年12月6日時点のものになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
Amazon Qだけでもこれだけのアップデートがされています。

今後もクラウド AI の最新情報を皆さんに届けていきたいと思います。お楽しみに!

この記事を書いた人

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