はじめまして、「たいしゅう」です。
そうGODZILLAです。今から楽しみです。
さすがに、現実にゴジラのような巨大な生物の脅威というものはありませんが、同じような大きな被害をもたらすのが、地震や竜巻といった自然災害です。
ということで、今回からAWSで実現できるDR対策について、紹介させていただきます。
DRとは
まずは、皆さんはDRという言葉を知っていますか?
ディザスター・リカバリー。つまり、「災害からの復旧」という意味です。
2011年に起きた東日本大震災から様々な企業でDR対策というものが一つのトピックとして挙げられるようになりました。
そもそもDR対策とは具体的には何がゴールなのかということですが、災害などから社内のデータを安全に守り、いかに必要なデータを必要な状況まで復旧させるかだと思います。
従来型DR対策について
まずは、一般的にどのようなDR対策を行なっているのか紹介したいと思います。
多くの企業様がDR対策について以下のような悩みを抱えています。
・ 巨額のインフラ投資/固定資産として保有
・ 有事が起こらなくても巨額なコストがかかる
・ データセンター利用のコスト/サーバー調達に時間がかかる
企業の悩みとして挙げられているDR対策という問題にさらにコストがかかるという問題が上乗せしてしまいDR対策が企業の方の悩みの種になり続けているのだと思います。
そんな企業の悩みを一発で解決できるのがAWSなのです。
理由としては以下になります
1,初期投資が不要
2,最小限のランニングコスト
3,グローバルなデータセンター群
4,AZによるリージョン内でのDR対策
5,セキュアで堅牢性の高いストレージサービス
1、 初期投資が不要
前述でも述べましたが従来型のDR対策の課題の一つに初期投資がかかるということがありますが、AWSは、クラウド上にサーバーがあるため、電源やラックなどの設備を用意する必要がなく、使いたい時に使えるため、気軽に行なうことができます。
2、 最小限のランニングコスト
AWSは、実際に使った分だけの課金という仕組みのため、使わない時にはサーバーを休止させることができ、必要なときにすぐに立ち上げられるため無駄なコストが発生しません。
3,グローバルなDC群(リージョン)
AWSは世界にリージョンと呼ばれるものがあります。
リージョンって?
リージョンとはAWSのDC群がある地域のことで、このDC群は物理的に離れて配置されています。
このリージョンを上手く使うことで簡単にDR対策ができます。例えば、東京リージョンにメインのデータをおいておき、バックアップデータをシンガポールリージョンに置くということもできます。(シンガポールリージョンは東京リージョンとコスト的に大差もなく一番日本から近いリージョンということもあり通信の速度もさほど変わりません)
4,AZによるリージョン内でのDR対策
では、AWSはリージョンを変えないと、DR対策できないの?と思われる方。そんなことはありません。リージョン内でもDR対策ができるんです。それが、AZを利用することです。
AZって?
AZとはアベイラビリティ・ゾーン(Availability-Zone)の略で、AWSにはリージ
ョン内に2~3箇所のDCを保有しているのですが、この一つ一つのDCをAZと呼んでおります。
このAZにデータを分けておくだけでも、DR対策を行なうことができるのです。
5,セキュアで堅牢性の高いストレージサービス
S3は99.9999999999%のイレブンナインと呼ばれるデータの堅牢性を持っているため、サービスが開始した2006年から現在までの7年間で2兆をも越えるデータを保有しているらしいのですがその中のデータが一つも損失してしまったことがないといわれております。
S3って?
S3はAWSが提供している最強のストレージサービスのことです。正式名称はSimple Storage Serviceといいます。S3については、またの機会に説明できればと思います。ここでは簡単に説明させていただきます。このS3に一度データを入れると自動的に3つのゾーンにデータが保存されます。つまり、S3にバックアップのデータを保存するだけで、DR対策ができてしまうんです。
アマゾンのDCの建設時のポリシー
・ 物理的に隔離されている場所
・ 洪水面を考慮した場所
・ 地盤の安定している場所
・ 無停止電源、バックアップ電源異なる電源供給元(予期せぬ停電などに対応)を使用
今回はAWS自体が取り組んでいるDR対策のお話をさせていただきました。
次回からは、AWSのDR対策で使えるサービスの紹介をしたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!!