こんにちは!Narimasaです!
今回は、Amazon S3のクロスリージョンレプリケーション機能について紹介します。
クロスリージョンレプリケーション
先日、発表された機能で、S3のオブジェクトを別リージョンのバケットに自動複製することが可能です。
http://aws.typepad.com/aws_japan/2015/03/new-cross-region-replication-for-amazon-s3.html
設定手順
S3バケットのPropertyを見ると、下図のように「Cross-Region Replication」の項目が追加されています。
この機能を利用するにはS3のバージョニング機能を有効にする必要があります。
(バージョニングの一機能として統合されているそうです)
バージョニング機能を有効にすると下図のように表示されます。
「Enable Cross-Region Replication」を選択すると設定画面が表示されます。
Source
…レプリケーション元の指定をします。バケット全体か、指定の接頭辞を持つオブジェクトを対象にすることができます。
Destination Region
…レプリケーション先バケットのリージョンを指定します。
Destination Bucket
…レプリケーション先バケットを指定するか、新規に作成するかを選択します。
Create/select IAM Role
…S3がレプリケーション処理を行うためのIAMロールを設定します。
ポリシードキュメントの記述もできるため、異なるAWSアカウントのバケット間でのレプリケーションも可能です。
これら項目を設定すると準備完了です。
試してみる
まずはレプリケーション元のバケットにテストファイル「ftp.png」を設置します。
レプリケーション先のバケットを見ると、もうオブジェクトが反映されていました。
複製の速度についてですが、試しに4.3GBのファイルをレプリケーション元に設置してみたところ
2~3分でレプリケーションがされていましたのでかなり速いと思われます。
いかがでしたでしょうか。
リージョンを越えて自動レプリケートできるようになったことで、よりデータ保全のレベルを上げることができるのではないでしょうか。
次回もお楽しみに!!