元オンプレエンジニアがAWSを使ってみた(RDS運用・監視編)

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大柳です。

元オンプレエンジニアが、AWSを使った感想、オンプレとの違いを紹介していくシリーズ、2つめのテーマはAmazon RDS(Amazon Relational Database Service)です。
今回もRDSを使った感想を紹介します。今回は運用・監視編です。
パッチ適用やバージョンアップなどの運用と死活・リソース監視について紹介します。

Oracleのバージョン管理

DBのバージョン管理もRDSの機能として提供されます。
パッチ適用は「マイナーバージョン自動アップグレード」を有効にすることで自動適用が可能になります。何曜日の何時に開始、というメンテナンスウィンドウの指定も可能で、業務稼働時間を避けてメンテナンスすることができます。
11gから12cへのメジャーバージョンのアップグレードも手動で可能です。

各バージョンのパッチ適用状況は以下から確認できます。
付録: Oracle データベースエンジンリリースノート
http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/Appendix.Oracle.PatchComposition.html
なお、Oracle側のサポート期限が終了した場合は、RDSインスタンスは自動的にアップグレード、もしくは廃止されるそうです。強制的に環境が変わるということで、オンプレではありえない運用なので注意が必要です。

http://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/CHAP_Oracle.htmlから引用

死活・リソース監視

CPUやメモリなどリソース使用状況はマネジメント・コンソールから確認できます。値は60秒間隔で更新されます。

CloudWatchと組み合わせれば閾値超過などを監視できます。Amazon SNSと連携させてメールなどでアラートを出すこともできます。

さらに拡張モニタリングを有効にしておけば、より詳細にリソース項目を確認したり、より短い間隔(最小1秒)で監視したりすることができます。

稼働中のプロセスの状況(topコマンド相当の情報)も確認できます。


拡張モニタリングでは、以下の監視項目が用意されており、オンプレと遜色ないレベルで監視ができそうです。


RDSはOEM(Oracle Enterprise Manager)も利用可能で同様の監視ができますが、RDSであればOEMのインストールなしで基本的な監視項目を確認できます。さらに拡張モニタリングを有効にしておけば、詳細な項目もマネジメント・コンソールから見られます。閾値監視・アラートもGUIベースで設定でき、簡単に監視運用を行うことができます。

まとめ

ここまで6回にわたって元オンプレエンジニアがRDSを使ってみた感想を紹介してきました。
マネジメント・コンソールからほぼクリックだけでRDBMSが構築・設定でき、可用性構成もMulti-AZ配置やリードレプリカの機能を使って実現できます。これまで苦労してオンプレ環境を構築・運用してきた経験からすると、まったく違う世界が広がっていました。
一方、マネージドサービスであるが故の制約もあり、できること・できないことを理解して構築・運用する必要があり、クラウドではオンプレとは違った知識や目線が必要なことを実感しました。

なお、AWSではRDSの他にもデータベースのマネージドサービスが提供されています。
DWH向けにはRedshift、NoSQLはDynamoDB、インメモリDBはElastiCacheがあります。どれも魅力的なサービスなので今後使ってみて紹介していきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。