Amazon Bedrockの活用例:Stability AI – SDXLを使ったサンプルアプリケーション

本記事は Amazon Bedrock Advent Calendar 2023 by ナレコム の17日目の記事です。

Amazon Bedrock Advent Calendar 2023 by ナレコム ではAmazon Bedrockの基本的な概要から具体的な各モデルの作り方や事例紹介などを行っていきます。

はじめに

Amazon Bedrockは多くのサンプルアプリケーションを提供し、ユーザーがPlayground上で実際に試すことができるように設計されています。

今回は2023年12月現在33個公開されているExamplesの内、 Stability AI – SDXL を使った2つを紹介します。記事では、これらの例のプロンプトとレスポンスをわかりやすく日本語で紹介します。

Stability AIが提供する2つのモデル SDXL 0.8  SDXL 1.0 の違いは以下のようになっており、1.0は高画質な画像が生成できたり多くのパラメータの設定が可能となっております。

モデル名 概要・特徴
SDXL 0.8 (Stability AI) 高品質な画像生成に特化したモデル。クリエイティブな画像作成に利用可能。
SDXL 1.0 (Stability AI) SDXL 0.8のアップデート版。改善された画像生成能力を提供。

2023年12月時点ではSDXLは基本的に英語でのみ動作します。

※日本語からも画像生成可能ですが、入力通りに出力されないケースが多いです。

例1)画像を作成する(SDXL 0.8)

このプロンプトは、短い説明に基づいて画像を作成します。

プロンプト
Sri lanka tea plantation.

レスポンス
image.png

例2)画像を作成する(SDXL 1.0)

このプロンプトは、短い説明に基づいて画像を作成します。

プロンプト
Sri lanka tea plantation.

レスポンス
image.png

どちらも同じプロンプトのため違いが分かりづらいですが以下のような違いがあります。

  1. パラメータの項目数が違う
    下図の様に、シンプルな設定のみの0.8モデルに対して1.0では画像サイズやベースとなる画像を指定したりすることが出来ます。
    SDXL 0.8
    image.png
    SDXL 1.0
    image.png
  2. SDXL 1.0モデルはAmazon Titan同様、画像を指定して類似の画像生成や色の変更などの編集することが出来ます。(Amazon Titanと同じプロンプトを試しましたが、結果はかなり違いました☺)
    image.png

まとめ

この記事では、Amazon Bedrockを通じて提供されるサンプルアプリケーション「Stability AI – SDXL」の使用例を2つ紹介しています。

Stability AIの「SDXL」モデルは、高品質な画像生成に特化したモデルであり、クリエイティブな画像作成に利用可能です。記事では、このモデルの2つのバージョン、SDXL 0.8とSDXL 1.0を比較し、それぞれの特徴と機能を解説しています。

  1. 画像を作成する(SDXL 0.8): この例では、「Sri Lanka tea plantation」のプロンプトに基づいて、SDXL 0.8モデルが生成した画像が紹介されています。このバージョンは、高品質の画像生成に特化しており、シンプルな設定を提供しています。

  2. 画像を作成する(SDXL 1.0): 同じプロンプトを使用してSDXL 1.0モデルで生成された画像が紹介されています。SDXL 1.0は、0.8バージョンのアップデート版であり、改善された画像生成能力と多くのパラメータ設定オプションを提供しています。

1.0バージョンでは、画像サイズの指定やベースとなる画像を指定する機能が追加されており、より詳細なカスタマイズが可能です。また、SDXL 1.0は、Amazon Titanと同様に、画像を指定して類似の画像を生成したり、色の変更などの編集を行うことができます。


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この記事を書いた人

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