AWS re:Invent 2025 AWS DevOps Agentについて調べてみた

はじめに

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する チャットボット と AIエージェント Advent Calendar 2025 の4日目にあたる記事になります!

この記事ではラスベガスで行われている AWS re:Invent 2025 で発表された多くのサービスの中からAWS DevOps Agentに焦点をあてて紹介していきたいと思います!

AWS DevOps Agentとは

AWS DevOps Agent は、「自律型オンコールエンジニア」のような AI エージェントサービスです。
インシデント発生時にメトリクス・ログ・トレースや直近のデプロイ情報を自動で突合して、根本原因分析や対策、担当連携まで支援するサービスです。
また再発防止観点で、過去のインシデントを分析し、改善案をだすといったことも可能です。
※2025/12/4時点でパブリックプレビュー

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参考
公式ドキュメント
https://aws.amazon.com/jp/blogs/aws/aws-devops-agent-helps-you-accelerate-incident-response-and-improve-system-reliability-preview/

公式サービス紹介動画
https://youtu.be/fMQfzwS0prQ

特徴

・ フロンティアエージェント
フロンティアエージェントとはAWSが提唱する、自律的に動作するAIエージェントのことで長時間・大規模に自律動作する、新世代の AI エージェントとして位置づけられています。

参考
https://aws.amazon.com/jp/ai/frontier-agents/

・インシデント対応の自動化
メトリクス、ログ、トレース、デプロイ履歴などを自動で相関分析を行い、GitHub / GitLab の直近のデプロイも含めて 根本原因を推定します。
それらに基づき、ピンポイントな緩和策・対処案を提示

・運用ツールとの統合
・オブザーバビリティ:
・Amazon CloudWatch, AWS X-Ray
・Datadog, Dynatrace, New Relic, Splunk など

 ・CI/CD・コード:
・GitHub Actions, GitLab CI/CD

 ・インシデント管理・通知:
・ServiceNow(ネイティブ連携)
・PagerDuty など(Webhook 経由)
・Slack(インシデント専用チャンネルでの調整・状況共有)

 ・MCP(Model Context Protocol)経由で Grafana, Prometheus や社内ツールとも連携可能

・Agent Space とトポロジ
・「Agent Space」でエージェントが扱うアプリケーション/チームのスコープを定義
・エージェントは、関連リソースとその関係を学習し、システムのトポロジ(構成図)を自動生成

・運用者向けUIをWeb アプリ形式で提供
・ブラウザからインシデント調査を手動開始
・調査の進捗、関連リソース、タイムライン、根本原因、提案された緩和策などを確認
・チャット UI から「どのログを見た?」「このロググループに絞って再分析して」といった指示も可能

利点/期待される効果

1. 復旧時間の大幅短縮
アラート検知 → メトリクス/ログ/デプロイ履歴のクロス分析 → 原因候補特定 → 緩和策提案までを自動で開始。

2. オンコール・運用負荷の軽減
24/7 でアラートを監視し、インシデントチケットの起票・更新、Slackでの状況共有まで自動で実施。
オペレーターは、エスカレーションが必要なケースや判断が難しいケースに集中できる。

3. チーム横断の調整・ナレッジの一元化
例えばSlack のインシデントチャンネルに
調査タイムライン
原因候補
試した手段と結果
などを自動で書き込むため、関係者全員が同じ情報をリアルタイムで共有できる。
調査内容が構造化されて残るため、事後レビューや振り返りがやりやすい。

4. 「事後対応」から「予防・改善」へ
過去のインシデントや運用パターンを解析し、以下のような改善提案を自動生成:
・マルチ AZ 構成になっていないクリティカルサービス
・監視が手薄なコンポーネント
・デプロイパイプラインの改善ポイント など

従来の AWS サービスとの違い

これまでCloudWatch アラームを活用し各種ログを人間が組み合わせて分析したり、Incident Manager などで手順を標準化するものの、初動調査は手作業が中心でした。

AWS DevOps Agentを導入することで監視・ログ・トレース・デプロイ履歴を AI が自動でひも付けて分析できるようになります。
チケット更新・Slack 通知・関係者調整まで含めて エージェントが主体的に実行するので業務効率化が見込まれます。

料金体系

プレビュー期間中は無償で利用可能なようです。
ただし、1 か月あたりのエージェントタスク時間に上限が設けられています。

・エージェント自体は US East (N. Virginia) / us-east-1 で稼働
・監視対象のアプリケーションは 他リージョン・複数アカウントにまたがっても監視可能

※2025/12/4時点での情報です。

まとめ

ご覧いただきありがとうございました

今後もクラウド AI の最新情報を皆さんに届けていきたいと思います。

この記事を書いた人

aws-recipe-user