AWS Lambda関数を用いてDynamoDBとToggleボタンを連携させてみた

はじめに

AWSのLambda関数を用いてDynamoDBとToggleボタンを連携させてみました。
大まかな流れは以下の通りです。

  1. DynamoDBの作成
  2. Vueプロジェクトの作成
  3. DynamoDBの値に応じてToggleボタンの状態を変化させる
  4. Toggleボタンの状態に応じてDynamoDBの値を変化させる

開発環境

  • Windows 11
  • Vue CLI 5.0.8
  • Vue 2.7.14
  • npm 6.14.14
  • Node.js 14.17.5

実装

DynamoDBの作成

まず、DynamoDBにアクセスし、テーブルを作成します。
設定は以下のようにしました。
image.png

Vueプロジェクトの作成

続いて、Vueプロジェクトを作成します。
以下のコマンドを実行してVueアプリケーションを作成します。

フォルダ名は任意です。

作成できたら、以下のコマンドを実行して、Vuetifyを追加します。

途中でプリセットの選択を聞かれるので、Default(recommended)を選択します。
今回は作成したプロジェクト内のHelloWorld.vueを編集する形で進めます。

DynamoDBの値に応じてToggleボタンの状態を変化させる

続いて、DynamoDBの値に応じてToggleボタンの状態を変化させます。

まず、Lambdaにアクセスし、Lambda関数を作成します。
今回は、DynamoDBのtoggleの値を取得する関数と変更する関数の2つを作成します。
以下、DynamoDBのtoggleの値を取得する関数はget-toggle-status、DynamoDBのtoggleの値を変更する関数はupdate-toggle-statusと表記します。

まず、get-toggle-statusの作成を行います。
image.png

次に、設定を行います。
初期設定では、タイムアウトが3秒に設定されていますが、短いので30秒に変更します。
image.png

既存のロールにアクセスし、AmazonDynamoDBFullAccessにチェックを入れます。
image.png

今回はLambda関数単体のURLを用いるので、関数URLを作成します。
スクリーンショット 2023-03-07 10.32.33.png

関数URLの設定は以下の通りです。
image.png

次に、get-toggle-statusのlambda_function.pyを以下のようにします。
テーブル名はご自身のテーブル名に合わせてください。

DynamoDBから、idが1、属性値がtoggleの値を取り出しています。

そして、Vue側でget-toggle-statusを叩き、DynamoDBのtoggleの値がtrueならばToggleボタンをON状態で表示、falseならばOFF状態で表示するようにします。
HelloWorld.vueの全体のコードを以下のように変更してください。
get-toggle-statusのURLはご自身のものに合わせてください。

まず、v-switchタグを用いてToggleボタンを配置します。
次に、scriptタグ内のdataでtoggleValueという変数を定義し、v-modelでv-switchタグと紐づけます。
そして、axiosでget-toggle-statusを叩いてDynamoDBのtoggleの値を取得し、Toggleボタンの表示を更新します。

ここまで終えると、DynamoDBの値に応じてToggleボタンの状態が変化します。
DynamoDB側でbool値を切り替えると、Toggleボタンの表示が変わることが確認できます。

DynamoDBの値がTrueのときは、ToggleボタンがONに
image.png
screencapture-localhost-8080-2023-03-07-21_00_59.png

DynamoDBの値がFalseのときは、ToggleボタンがOFFに
image.png
screencapture-localhost-8080-2023-03-07-21_08_54.png

Toggleボタンの状態に応じてDynamoDBの値を変化させる

続いて、Toggleボタンの状態に応じてDynamoDBの値を変化させます。
まずは、get-toggle-statusと同じ手順でupdate-toggle-statusを作成し、関数URLの作成まで行ってください。

関数URLの作成まで終えたら、update-toggle-statusのlambda_function.pyを以下のようにしてください。

Toggleボタンが切り替わったタイミングで、更新されたtoggleValueの値が送られてくるので、その値がtrueならばDynamoDBのtoggleをTrueに、falseならばFalseにします。

そして、Vue側ではToggleが切り替わったタイミングでtoggleValueの値を更新し、更新された値をupdate-toggle-statusにPOSTします。

まず、updateToggleStateというメソッドを作成し、axiosでtoggleValueの値をupdate-toggle-statusにPOSTするようにします。
次に、v-switchタグ内に@change=”updateToggleState”を追加し、Toggleボタンが切り替わったタイミングでupdateToggleStateを呼び出すようにします。

ここまで終えると、Toggleボタンの状態に応じてDynamoDBの値が変化します。

ToggleボタンをONに切り替えると、DynamoDBの値がTrueに
image.png
screencapture-localhost-8080-2023-03-07-21_00_59.png

ToggleボタンをOFFに切り替えると、DynamoDBの値がFalseに
image.png
screencapture-localhost-8080-2023-03-07-21_08_54.png

おわりに

今回はLambda関数を用いてDynamoDBとToggleボタンを連携させてみました。
Toggleボタンでデータベースのbool値を変更するケースはよくあると思うので、使いこなしていきたいと思います!
関数URLもAPI Gatewayが不要で、やってみたら便利でした。

この記事を書いた人

aws-recipe-user