AWS re:Invent 2023 Amazon Bedrockアップデートまとめ

はじめに

この記事は株式会社ナレッジコミュニケーションが運営する クラウド AI by ナレコム Advent Calendar 2023 の7日目にあたる記事になります!

この記事では先日ラスベガスで行われた AWS re:Invent 2023 で発表された多くのサービスの中からAmazon Bedrockのアップデートに焦点をあてて紹介していきたいと思います!

おさらい

Amazon BedrockはAWSが提供する生成AIサービスです。
AI21 Labs、Anthropic、Cohere、Meta、Stability AI、Amazon などの大手 AI 企業が提供する高性能な基盤モデル (FM) を単一の API で選択できるフルマネージド型サービスとなります。
料金体系もシンプルで基本的にはモデルと入出力のトークンによって算出されます。

参考:公式サイト
https://aws.amazon.com/jp/bedrock/

Amazon Bedrockアップデートまとめ

さて本題に入っていきましょう!

・モデルのファインチューニングの一般利用開始
Cohere Command Lite, Meta Llama 2, Amazon Titan
Text Lite/Expressのモデルでファインチューニングを実行可能になりました。
※一般利用はバージニアとオレゴンのみ

・Knowledge Base for Amazon Bedrockが一般利用開始
基盤モデルとデータソース(S3)を組み合わせた検索拡張生成(RAG)をフルマネージドに実現可能になりました。
※一般利用はバージニアとオレゴンのみ

・Continued pre-trainingを発表
Amazon Titan Text Express/Liteについて、ユーザー独自のデータ(ラベルなし)を活用した事前トレーニングカスタマイズが可能になりました。
※バージニアとオレゴンのみでプレビュー

・Agents for Amazon Bedrockが一般利用開始
基盤モデルだけで完結しないタスクを実行することを容易にするフルマネージドサービス
※一般利用はバージニアとオレゴンのみ

・Guardrails for Amazon Bedrockを発表
ユーザのクエリや基盤モデルの応答を評価し、不適切なコンテンツを評価・フィルタする機能。
これにより、「責任あるAI利用」を実現。
※バージニアとオレゴンのみでプレビュー、対応言語は現時点で英語のみ

・選択できる基盤モデルの拡充
▪ Anthropic Claude 2.1 (一般利用開始)
▪ Meta Llama 2 70B (一般利用開始)
▪ Amazon Titan Image Generator (プレビュー)
▪ Amazon Titan Multimodal Embeddings (一般利用開始)
※上記はバージニアとオレゴンのみのリリース状況です。

・複数の基盤モデルが一般利用開始
▪ Stable Diffusion XL 1.0
▪ Amazon Titan Text
※バージニア北部、オレゴン州、シンガポール、東京、フランクフルトリージョンで利用可能

・基盤モデルの比較・評価をサポートするModel Evaluation on Amazon Bedrockを発表
▪ 「質問に答える」「要約」などのタスクを設定し、組み込みデータセットまたはカスタムデータセットで指定したモデルの比較を実施、レポートを出力
▪ 親しみやすさ、スタイル、ブランディングなど人間の判断が必要な場合も、ワークフローに組み込み可能
※バージニアとオレゴンのみでプレビュー

・Amazon Bedrockがバッチ推論をサポート
Bedrockが複数のプロンプトをバッチで受け付けて推論できるようになりました。
※Bedrockをサポートするすべてのリージョンで一般利用開始

情報はすべて2024年12月7日時点のものになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
より使いやすくなる機能アップデートから新機能の発表まで興味深いものばかりでした!
今後の動向も期待できますね。

またナレッジコミュニケーションでは「Musubite」というエンジニア同士のカジュアルトークサービスを利用しています!この記事にあるような生成 AI 技術を使ったプロジェクトに携わるメンバーと直接話せるサービスですので興味がある方は是非利用を検討してください!

今後もクラウド AI の最新情報を皆さんに届けていきたいと思います。お楽しみに!

この記事を書いた人

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