今回は頻繁に扱うAWSサービスの一つ「S3」について、ご紹介いたします。
記事の対象者としては
- これからAWSを勉強しよう
- SAAやCLFを受験しようとしている
- 商材としてAWSも取り扱うことになったのでまずは概要から知ろう
そんな方向けの記事になります。
本記事の概要
- S3の概要から用語、ユースケース、関連サービスまで紹介いたします。
- 概要ではS3のメリットにも触れています。
- この記事を読むことでざっくりS3がどういうサービスであるか理解することができます。
- 深く知りたい方には不向きな記事なのでご注意ください
S3って何?
-「Amazon Simple Storage Service」の略称
– AWSが提供するオンラインストレージサービス
– 2006年からサービスを開始
– 安価で高い耐久性をもっているAWSの代表的なサービスの一つ
– インターネットが接続できる環境でデータをアップロードしたり、ダウンロードしたりすることができる
- リージョンを自由に選択できる
S3のメリット
S3のメリットは以下にまとめることができます。
① 堅牢である
② いつでも利用できる
③ スケールできる
④ 安全である
⑤ 高速に動く
⑥ シンプルに利用できる
⑦ コストが安い
では、それぞれ見ていきましょう。
7つのメリットについて
- 堅牢である
S3はデータを3箇所以上に冗長化して保存されます。なので、99.999999999% という高い耐久性が実現できています。 - いつでも利用できる
SLAが99.9%で計画停止がありません。 - スケールできる
容量の制限がありません。※ただし1つのファイルサイズは5TBまでという制限があります。 - 安全である
S3との通信はSSLで暗号化されます。さらに接続元のIPアドレス等でS3にアクセスできる通信を制限することができます。 - 高速に動く
常に安定したレイテンシで専用線でS3にアクセスすることも可能です。 - シンプルに利用できる
データの容量やデータ数の設計不要で事前のキャパシティプランも不要です。保存したい分だけ保存することができます。
S3へのアクセスは、AWSの管理画面やFTPツールでアクセスすることができます。 - コストが安い
S3は従量課金で「保存した容量」、「S3からダウンロードした転送量」
等の利用した分だけ料金が発生する仕組みとなります。
料金は1GB約3円で利用することができます。
S3に関連する用語あれこれ
S3を利用する上での関連する用語です。
●オブジェクト
→S3に保管するファイルのことです。
●バケット
→S3上に存在するフォルダのようなものです。
●バケットポリシー
→バケットへのアクセス制限等のセキュリティポリシーです。バケット毎に自由に設定することができます。
●マルチパートアップロード
→大きいファイルは複数に分割してアップロードできて、アップロード後に統合することができる機能の名称になります。
●WEBサイト機能
→WEBサーバとして公開することができます。
●バージョニング
→一度削除したものを復元できる機能の名称になります。
S3のユースケース
- コンテンツ保存&配信
画像等の静的コンテンツの保存先及び配信 - データ保存用のストレージ
ログ保存用やアプリケースションのストレージとして利用 - バックアップ
サーバのバックアップ、DR用にバックアップ
S3と関連するサービス
- Glacier
GlacierはS3よりもさらに安価なアーカイブ用の長期保存用ストレージサービスです。
S3に格納されたファイルを一定期間が経過したら自動的にGlacierに転送する連携機能があります。データ保存に関するコストを低減することができる機能になります。 - CloudFront
CloudFrontはCDN(キャッシュ)のサービスです。コンテンツを海外に配信する場合や、国内でも大量のデータを配信する場合などに利用します。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
S3は実事務でもそうですが、かなり頻繁に活用するサービスの一つです。
SAAやCLFでも多く出題され、ここには記載されていない幅広い知識を必要とします。
簡単にご紹介すると
- アクセス頻度による、ストレージクラスの最適化
- 静的WEBサイトへのホスティング
- Ckoud Front との組み合わせ
- 暗号化
- 署名付きURL
- ライフサイクル
まだまだたくさんあります!
CLFやSAAを受けられる方は上記のような活用方法もぜひチェックしてみてください。
次回もお楽しみに!!