Amazon WorkSpaces Application Manager (WAM)について

こんにちは! Bogart です。

WorkSpacesはとっても便利!

皆さん、WorkSpacesは利用されているでしょうか?

弊社に寄せられる問い合わせでは、社内PCのリプレースに伴う社内セキュリティ強化のための利用だけでなく、新人社員の研修時に一定期間配布するパソコンとしてWorkSpacesを検討されるお客様が多くいらっしゃいます。

私はプライベートでWorkSpacesを利用しているのですが、どこにいても即座に自分だけのデスクトップ環境に入れてしまうというのは本当に便利です!

時間単位の課金ではないものの他のAWSのサービスと同じく、思い立ったらすぐに利用することが出来ます。

WorkSpacesは利用開始月のみ日割り分が利用料となるので試してみたい!使ってみたい!という方は、月の終わり頃にWorkSpacsを立ち上げて、月内に削除するという方法でテストするのもアリです。

WorkSpacesの新機能「WorkSpaces Application Manager (WAM)」

そんな便利なWorkSpacesですが、各ユーザーが使用するアプリケーションを配信するには、配信したいアプリケーションを加えたゴールデンイメージを作成しユーザに配布する必要がありました。この場合、後からアプリケーション追加やアップデート作業が大きな負担となり、1000台、1万台といった大規模での利用を考える上ではネックになる部分でした。

しかし、先日行われたAWS Summit サンフランシスコにて公開されたAmazon WorkSpacesの弱点を解消する新サービス Amazon WorkSpaces Application Manager (WAM)と、AWS Marketplace for Desktop Appsが発表されました。

【AWS発表】新サービス Amazon WorkSpaces Application Manager (WAM)

このサービスは、稼働している各WorkSpacesに対してアプリケーションを配布できるサービスです。

Amazon WAMを利用することでライセンス製品、OSS、自社業務アプリケーションといった種類に関係なく、WorkSpacesの環境へ仮想化されたアプリケーションを配信することができます。

図1

配信するアプリケーションはカタログ化され、そこから各WorkSpacesへ配信するためユーザーは通常通りインストールされたアプリケーションとして利用しながら、管理者はどのユーザーにどのアプリケーションを使用させるか、アップデート等のバージョン管理の効率化をすることが可能です。

また Marketplaceから有償・無償含め100以上のアプリケーションが利用で即座にカタログ化・配布できるようになっております。
各有料アプリはWorkSpacesと同様の月額課金となっております。

「WorkSpaces Application Manager (WAM)」を利用するメリット

仮想デスクトップユーザはインストール・アップデート作業を行うことなく最新のアプリケーションを配布し、常に最新バージョンのアプリを配信することで、セキュリティ管理を徹底できます。
ユーザー、アプリケーション単位で利用状況がモニタリング可能となっており、各WorkSpaceユーザーがどのアプリケーションを使用するかを細かくコントロールすることが可能です。

仮想デスクトップを管理される方が、クライアント端末の管理運用の効率化できるのが大きな魅力ですね!

利用料金について

Amazon WAMはユーザー人数に対して月単位の料金が発生します。
無償版のAmazon WAM Lite、有償版のAmazon WAM Standardの二種類があり、各々の違いは以下になります。

サブスクリプション 自社製アプリの利用 デスクトップアプリケーション向け AWS Marketplace IT 管理コントロール 月額料金
Amazon WAM Lite △(限定的) 0 USD/ユーザー
Amazon WAM Standard プロビジョニングのための細かく調整された管理
アクセスの管理、バージョンの管理および更新を含む、ユーザーおよびグループのポリシー
アプリケーションの使用量の監査
5 USD/ユーザー

いかがだったでしょうか?

現在はアメリカリージョンのみでの利用となっております。
Tokyoリージョンでも利用可能となった場合、WorkSpacesの大規模な導入が一気に進んでいきそうですね!

次回は、実際にWorkSpacesを立ち上げてWorkSpaces Application Manager の基本操作を行っていきます!

お楽しみに!

この記事を書いた人

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