Amazon Redshift編~パフォーマンスチューニング sortkey編~

こんにちは!中の人です。

前回までのレシピでは、Redshiftに対して様々な環境下でのパフォーマンス比較をおこなってきました。

Amazon Redshift編~複数クエリ同時実行時パフォーマンス比較(シングル)~
Amazon Redshift編~複数クエリ同時実行時パフォーマンス比較(マルチ)~
Amazon Redshift編~複数クエリ同時実行時パフォーマンス比較(XL vs 8XL)~
Amazon Redshift編~複数クエリ同時実行時パフォーマンス比較 (まとめ)~
Amazon Redshift編~パフォーマンス比較(MySQL vs Redshift)前編~
Amazon Redshift編~パフォーマンス比較(MySQL vs Redshift)後編~
 
今回は『Amazon Redshift編~パフォーマンスチューニング sortkey編~』と題して、Redshift自体のチューニングについて紹介します。
 

Redshiftのチューニング方法

 
Redshiftをチューニングする方法としてはRedshiftリファレンスにもあるように以下の様になっています。

・ 最適なsort keyの選択
・ 最適なdistribution keyの選択
・ 最適な圧縮方法の選択
・ 制約(constraints)の定義

ただし、最後のconstraintsについては、「unique」など登録(指定)できるものと利用できないものとがあります。

そのため、uniqueを設定しても重複データとしてエラーは出ずにそのまま登録ができてしまいます。
将来的なサポートを踏まえて登録を行なっていく方がいいと思われます。
 

Sort key設定によるチューニング

 
今回はsort keyの設定によるチューニングをおこないます。

上記のクエリで、下記をsortkeyに設定して速度を比較してみます。

・ auto incrementされているid
・ 条件に使われているcolumn01
・ 条件に使われているdate
・ 条件に使われているcolumn01とdate

sortkeyの設定方法ですが、以下の様にcreateに続けて記載します。

2013年7月現在、alter tableによる変更が出来ないため、新たにテーブルを作成するか、カラムを一旦削除 ⇒ 追加して設定、のいずれかの方法となります。

なお、テーブルのクリエイトおよびcopy(load)についてはどの方法でも差はありませんでした。
 

テスト結果

 
■ 約4000万行(10回平均)
≪ XLノード : sortkey指定なし≫

指定なし idを指定 column01を指定 dateを指定 column01とdate
平均実行速度(秒) 7.71 6.12 6.04 5.89 5.66
最高実行速度(秒) 6.37 5.69 5.72 5.51 5.47
最低実行速度(秒) 10.57 7.43 7.26 6.82 6.08

 
20130814_01_01

 
いかがでしたでしょうか?

sortkeyの張り方でこのようにパフォーマンスが変わってきます。正しいsortkeyを設定することで、パフォーマンスの向上が確認できます。

今回のケースでは、sortkeyに向いているidよりも、検索対象となっているcolumn01, dateを指定することで、パフォーマンスが上がることが確認できました。 また、複数指定によって更にパフォーマンスが上がることも確認できました。

次回は『Amazon Redshift編~パフォーマンスチューニング distkey編~』と題して、distribution keyの設定によるパフォーマンスを比較していきます。お楽しみに! 

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