こんにちは!HALです。
AWSの請求関連で非常に便利なツール「AWS Billing Console」について全5回でご案内していきます。今回は第5回ということで、Cost Allocation and Taggingについてご案内していきます。
第1回 概要
第2回 レポートについて
第3回 Cost Explorerについて
第4回 Billing Alertについて
第5回 Cost Allocation and Tagging について
「AWS Billing Console」とは?
AWS Billing Consoleとは、AWSでどのくらい課金されているか、GUIの画面で確認することが可能な機能になっております。
日本語にも対応しており、この画面から請求書の取得や支払履歴、未払い料金の処理も可能になってます。
※AWS Billing Consoleのアクセス方法は、”第1回 概要”を参照願います。
Cost Allocation and Taggingとは?
Cost Allocation and Tagging の利用の目的としては、例えば1社で複数の部署、プロジェクトでAWSを利用する場合、どの部署や、プロジェクトがそれぞれどれくらいAWSを利用しているか知りたい、という要望を多いかと思います。
通常AWSの利用料金はアカウント単位でサービス明細のみになってしまうので、例えば、EC2smallの料金が●$という表示でそれ以上は見ることができません。
Cost Allocation and Taggingを利用することで、それぞれのプロジェクト毎にタグ付を行うことができて、その明細のCSVファイルがS3に保存されるといった機能になります。
対象サービスは、EC2、EBS、S3、RDS、VPC、Cloudformationとなっております。
1リソースにタグ付可能な数は、10個までとなります。
利用方法
①S3でCSV保存用のバケットを作成致します。
②Billing Preferences pageへアクセスして、Monthly Report 、Programmatic Accessを有効に致します。
③Programmatic Accessを有効にする際は作成したS3のバケットポリシーにサンプルの設定が必要になります。
④Cost Allocation Reportを有効にします。
⑤Manage Cost Allocation Reportにアクセスして出力するタグを選択します。
いかがでしたでしょうか。
色々な案件で役立つ機能だと思います。今回は導入部まででしたか、別の機会に実際の利用明細や、活用方法等の詳細をご案内していきたいと思います。是非皆様も利用してみてください!